アニメ
1997年作品 「もののけ姫」

もののけ姫とは?

 

スタジオジプリから映画でヒットした作品。(1997年)

当時「タイタニック」という世界的に大ヒットした映画と並んで、日本ではアニメ映画が人気だった。

日本の中世が舞台となっており、人間と森の戦いが主になっている。 ジプリ作品を一覧で紹介!

 


(感想)

25~27年ぶりにこの映画を見た。

不思議と日本の古代から中世の世界観に引き寄せられるように、見てしまった。

1997年当時この映画を見た時は、世界観はさっぱりわからなかった。

だが現在見ると意外な発見があった。

「獅子神」とは「生」と「死」を司る森の神で、人を生かすこともあれば、命を吸い取ることもあるという。

これを見て、人間とは生と死を繰り返す存在だと納得した。

なぜならば人間は地球の中にある自然と共に生きる生命だからだ。

(直感で)生と死を繰り返す「生まれ変わり」の考えはこういったところから生まれたのかもしれない。

自然とは、人の命を奪う厳しい面もある。

それは自然災害に見られるもので、時に自然は荒々しい姿となって人々に襲い掛かる。

だがまた自然はたくさんの生命を育み、生かすこともある。

きっと「永遠に生きる生命」とは、この「生」と「死」を繰り返す森の神のような存在なのだろう。

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獅子神
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アシタカとサン 2人で立ち向かう場面

かつて日本の国学者 平田篤胤(江戸時代)という人物がいた。

教科書に載るほど有名な人物で、学者として後世に名を残している。

平田篤胤は、現在の私たちの感覚と正反対の事を言っている。

 

私:    今を生きる。だから将来を考える。

平田篤胤: この私たちの生きる世界は仮の世界だ。幽界(幽霊の住む世界)こそ本当の世界だ。

 

平田篤胤の考えは反発しそうな考えだが、これはこう考えることもできる。

人間は「生」と「死」を繰り返す存在だ。だから今を精一杯生きることは、幽界で霊の存在となっても、

また還ってくる事ができる。なぜならば現世を精一杯生きることは、また頑張ろうとするに違いないからだ。

私は平田篤胤の考えを信じているわけではない。

だが、「生」と「死」を繰り返すという考えは、「もののけ姫」を見てありえる(信じてもいい)と思う。