Occult オカルト

 

【学校の怪談から】

 オカルトといえば、幽霊・あの世・占いなど超自然的で怪しげな世界を連想します。

 「オカルト」という言葉は、もともと「かくす」というような意味でした。

 16~17世紀の英語では、星占いや錬金術や魔術などをさしていました。

 こうした研究は、単に星を見て運命を調べるだけでなく、目に見えないところにある人間と宇宙のつながり   

 や、自然界の成り立ちなどについての独特の思想を基礎にした、複雑なものでした。

 そのため研究者にとってもわかりづらく、他の人に秘密にして教えない事もありました。

 だから一般の人々からすれば「なんか怪しいな・・・」という印象を持つようになりました。

 現在では科学の進歩とともに、星占いは科学的ではない判断され、実証はされませんでしたが、

 現在でも占いとして人々に親しまれています。

 現在は、オカルトといえば超常現象のような不思議な現象が多く取り上げられます。

 一方では、それを科学的に検証しようとする人もいます。

 しかし、昔のオカルト研究にあった人間と自然や宇宙とのつながりや、調和についての考え方は、

 あまり注目されなくなったようです。(岩倉千春)