Mystery
デンマークの人魚(観光地)

日本の人魚の伝説

 

世界各地にある人魚にまつわる話。

もちろん日本にもあります。

 

日本の「八百比丘尼」(ここでは八百尼と省略)

の伝説があります。

この人は、人魚の肉を食べて800歳まで生きたと言われています。

 

【歴史の話】

「私は平家が滅亡するのを見ました。源義経が修験僧に変装して、北國街道を下って、奥州(現在の東北)に落ち延びていくのにも出会ったんです。」

なんと200年以上も前の平安時代の出来事を自分の目で見たというのである。

それを聞いた人々がいぶかる(怪しむ)のも無理はない。

頭がおかしいのではないかと思った人もいたはずだ。.

しかし彼女の話には信憑性があるので、念のためにこの女性に年齢を尋ねると、「800歳」

想像を絶する高齢なのに、彼女の肌は抜けるように白く、張りがあり、しわ1つない。

赤く潤う唇は、少女のようにみずみずしい。

この不思議な女性こそが、人魚の肉を食べて800歳の寿命を得たという「八百尼」なのだ。

 

それにしても不老長寿は人間の夢かもしれないが、果たして彼女の人生は幸せだったのだろうか?

たった1人自分だけが不老長寿となり、親はもちろん伴侶も友人も、愛する人々を次々と失っていく深い悲しみは想像を絶する苦悩であったに違いない。

人間の命は限りがあるからこそ、幸せだと教えているのが、八百尼の物語なのかもしれない。

 

【歴史上の文献】

「和漢三才図絵」

  魚身人面と上半身が女性で下半身が魚という2つの例を紹介

「北条五代記」

  人魚は海にいる事が多いが、川にもいる

「南総里見八犬伝」

  人魚の肉を食べると3000歳まで生きられる

 

沖縄の話