熊野古道(世界遺産)


Mystery
熊野古道

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黄泉の入り口 熊野古道

 

熊野古道では「不思議な体験した」「ミステリー現象を目撃した」という話が時折話題になる。

昔から熊野は、『死者が住む黄泉の国の入り口』と伝えられてきた。

そのため、そもそも死者との距離がとても近いのだそうだ。

 

大阪市内に住む会社員のAさんが熊野古道を1人で歩いていた頃、猪鼻王子と湯川王子間で雨が降り出した。

すると、すぐそばのボロボロになった家から1人の老婆が出てきて、「どうぞ休んで行ってください」

とすすめてきた。

腰を下ろして、老婆から出されたお茶を飲んでいると、後ろの障子から女性の泣き声がする。

気味悪く思って立ち上がると、なんとさっきまでいた老婆の姿が、ふっと消えてしまったのだ。

Aさんは、びっくりして必死で逃げたという。

 

一方、兵庫県から来た男性は、28人のグループで来ていたのだが、歩いているうちに疲れてしまい、1人一番後ろを歩いていた。

すると後方から「おーい、おーい」と呼ぶ声がする。

振り返ると、かすりの着物を着た子供が無言で手招きをしているのだ。

まるでタイムスリップしたような光景に、ぞっとして男性は一行を追ったという。

また「人魂を見た」「心霊写真が撮れた」などといった声も多く聞かれる。

さらには、無数の白い行列を見た人もいるのだそうだ。

 

参考文献:「47都道府県 あなたの県の怖い話」 理論社 2016年