未来は作られる

 

現代の日本で、「あなたはこの社会の未来を明るいと感じていますか」と尋ねると、「いいえ」「それほど」といった否定的な答えが大勢を占めるのではないでしょうか。

 

なぜ今、国民の多くが未来を暗く感じてしまうのか?

その要因は(個人の未来は別にして)社会の未来を自分たちの手で構想し、作ってきたという体験がなかったために、「自分たちで未来を作れる」という事実に気付いていないか、気付いてもそれを実行する勇気が

持てないためでしょう。

 

日本には「国や社会の未来を考え、構想するのは政治家・官僚の仕事である」という暗黙の了解があります。

かつてその事が社会の未来を明るくし、個人の未来も明るくしてきました。

しかしバブル崩壊(1990年に起きた株価の大暴落)と共に欠陥が出てきたのです。

日本のかじ取りをしてきた政治家・官僚はとくに考えを変えることがありませんでした。

残念ながら、国民も「未来は政治家と官僚が計画して作るもの」「一部の人々がする事」と信じて疑わず、

これからの未来は自分たちが作る!という考え方にはなりませんでした。

 

「未来を探求するのに、なぜ過去(歴史)と現在(時事)なのか」と思われるかもしれません。

その理由は、未来はある日突然どこからか現れてくるものではなく、過去と現在と密接につながっているからです。  

従って未来を知るためには、過去と現在に蒔かれた種を知る必要があるのです。

未来のイメージ現在の価値観」は種の一種です。

 

参考文献:「未来学」 著者:小野良太(ハワイ大学で学んだ人)

 


(終わりに)最後にある人物の言葉で締めくくりたいと思います。

 

安倍晋三首相(2013~2020年)

「次の時代を担う人々が、未来を明るく思い描いて、経済も成長する」

ドイツ 言語学者・東洋学者 マクス・ミューラー(1823~1906)

「無限なるものを認知する心の能力」(宗教とは何か)