遊びの精神

 

本田技研には、非常にユニークなノウハウを持っており

「遊びの精神」を持っている企業として有名だ。

またソニーもエレクトロニクス(電気)とからくり(機械)を結合して、商品にして成長をしている。

電気と機械をくっつけるという発想は、「遊びの精神」がなければできない。

だから成長した企業の1つとして有名なのだ。(GAME事業もしている)

静岡県にタミヤというプラモデルメーカーがある。

この会社は、地味で派手な事を嫌がるから、急成長はしないが、その職人気質ともいえる製品作りは、「遊びの精神」から出ている。

 

事業は遊びだというと怒られるかもしれない。

遊びと同じような柔軟な姿勢で、アイデアを出し、事業をすすめる。

これはリーダーと呼ばれる人間には絶対必要である。

もちろん事業には、冷静な判断、冷徹な決断、無味乾燥な数字との格闘があるのも事実だ。

しかしそこに企業の夢がなければ、誰も人はついてこないし、社会的な企業としての存在もいまいちだ。

企業が大きくなると、当然周囲との摩擦も起きる。

そこにはいろいろな問題が生じてくる。

その問題の原因は、企業がビジョンを持っていないからである。

ビジョンのない企業は、単に周りの会社をつぶして、大きくなっていく。

いかなる形で周囲にそれを還元するかーーーそうしたビジョンや夢、最終目的のない企業に人々は協力せず、結局離反していくことになる。

ビジョンや夢のある企業に、志のある人やそれと似た志を持つ人が、応援したくなるのが、人の心情だ。